金細工研修県外技術調査に行きました(石川・山梨)|センター便り|沖縄県工芸振興センター

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金細工研修県外技術調査に行きました(石川・山梨)

10月25日から10月28日までの4日間、県外技術調査のため石川県と山梨県に行ってきました。県外技術調査は、金細工研修の終了生を対象に技術の向上を図ることを目的に実施しています。


1日目〉

石川県では、金沢21世紀美術館、石川県立美術館、今井金箔、クラフト広坂にお邪魔しました。金沢21世紀美術館では、企画展として「工芸とデザインの境目、カタチのたたずまい」が開催されていました。また、クラフト広坂は、石川県内工芸作家を支援するセレクトショップになっています。

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 21世紀美術館です。企画展を中心に見学しました。


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こちらは、今井金箔です。金箔を活用した様々な商品がありました


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クラフト広坂では金沢の稀少な伝統工芸品の展示・販売をしていました


2日目〉

午前中は、金沢卯辰山工芸工房を訪問しました。金沢の豊富かつ高度な技術を有する工芸がいかに発展をしたのかを解説していただきました。また、当館の成り立ちまでを丁寧に説明してもらった後、館内施設の案内をしていただきました。常設展示品には金沢の伝統工芸の加賀象嵌があり、写真で見るよりも職人の仕事の細かさと作品の美しさを間近で感じることができました。

その後、山梨県に移動し、金細工研修の講師の影山公章先生の工房にお邪魔しました。 


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 金沢卯辰山工芸工房です。伝統的な工芸品や工房に通う研修生の作品も拝見しました


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金沢卯辰山工芸工房の茶道を行う部屋です。襖の取っ手にも装飾が施されていました


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廊下から工房内の作業の様子や作品を見ることができます。

工芸品の作品だけでなく、工房の研修生の生け花の作品も展示していました


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影山先生の工房です。現在の作品だけでなく学生時代の作品を見せていただきました。普段使用する工具、道具の配置などを拝見した後、使い方についても懇切丁寧に説明していただいて大変参考になりました。



3日目〉

宝石研磨を行っている『依田貴石』

中古工具を取り扱っている『みむら商会』

アンティークジュエリーを展示している

「甲州夢小路アンティークジュエリーコレクション」の

『小さな蔵の美術館』に行きました。


依田貴石では、様々な原石を見せていただいた後、依田和夫さんの研磨の実演をしていただき研修生の数人は研磨の体験もさせてもらいました。また、研修生は石の仕入れ方法について質問していました。

みむら商会では、職人の中古工具が数多くあり、それら一つ一つ丁寧に説明していただきました。


小さな蔵の美術館では18世紀から20世紀までの海外や国内の宝飾品を展示しており、国内の宝飾品のコーナーでは大手メーカーの宝飾品だけでなく、4日目に訪問する村松司さんの作品も展示していました。

 

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研修生の研磨体験の様子です


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研修生各自、石の仕入れをしました


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みむら商会の正面入り口です


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宝飾品が数多く展示されていました


4日目〉

山梨在住の作家、村松司さんの工房ムラマツにお邪魔しました。

工房では工房内の道工具の説明をしていただき、目にすることも難しい村松さんの作品を間近で見ることができ、その作品一つ一つ丁寧に解説していただいたうえ、触れる許可もいただき大変貴重な体験をさせていただきました。


最後に山梨ジュエリーミュージアムを視察しました。

ミュージアムでは、山梨で産出された貴重な水晶原石や採出から研磨・加工までの道工具の展示、山梨県で活動する

ジュエリー関係者のムービーがありました。また「ジュエリーのいろは」と題する企画展では、時代とともに移り変わる宝飾品の流行を学び取れるものがあった。

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村松司さんの作品をこんなに近い距離で見せていただきました


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山梨の宝飾の歴史の資料や山梨の作家の作品があります


石川県では高度な工芸の技術、山梨県ではハイレベルな宝飾品の観覧、そして実際の作業の研磨の現場や作家の工房見学は大変勉強になったことだと思います。

この県外技術調査の経験を研修生の今後に活かしていただけると幸いです。



2016年11月30日09:00 AM