沖縄県工芸振興センター

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喜如嘉の芭蕉布

▐ 沿革


 芭蕉布は、数多い沖縄の織物の中でも最も古い織物です。13世紀頃にはすでに織られていたと考えられています。人々の生活の中で、欠かせない衣服として糸芭蕉を植え、糸を績み、沖縄各地で芭蕉布を織っていました。現在は衣生活様式の変化による需要の減退と、技術伝承者の減少により、大宜味の喜如嘉が主な産地になっています。

▐ 技術・技法

(1)原材料
 芭蕉の種類には、糸芭蕉、実芭蕉、花芭蕉の3種あり、芭蕉布の原料となるのは糸芭蕉である。2∼3年で成長した芭蕉の葉梢を剥して苧炊きし、さらに繊維を「苧引き」し、「手うみ」した糸を経糸及び緯糸に使用する。1反の反物を織るには40本以上の糸芭蕉が必要である。  上質な糸を取るために肥培管理・芯止めの作業を行っている。苧績みは、用途に応じて繊維の繊度を決める。糸結びは機結びで行う。苧績みは芭蕉布工程の中で最も熟練を要し時間のかかる仕事となっている。  撚糸は、緋部分のみで糸扱いを良くするために行う。また、糸の段階での精練も紡糸のみである。これは緋が主に地括りとなっているので染着を良くするためである。

(2)組織・図柄
 芭蕉布には無地、縞、緋の種類に分類でき、緋柄はシンプルな柄が多く平織組織となっている。緋柄は、地括りで深みのある茶褐色の緋と紺耕が主である。また、紋織組織 による帯や小物も織られている。

(3)染色
 染料は、主に琉球藍と車輪梅の植物染料を用いている。地括りで緋部分を染めるのに40回∼50回繰り返し染色を行う。染料がにじまないように乾かしすぎず、蒸しすぎないことが大切である。また、染めた糸は余分な染料や汚れを落とし塩分で中和させるために、塩水か海水で洗う。

(4)緋
 緋技法は「手結式」で伝統技法を守って行なわれている。 長年の経験で会得した古い形式の緋尺を使用し、白地の締括りは、染まる部分よりも防染される部分が大きいので、糸総を芭蕉の葉(ウバサガラ)で巻き込みさらにその上を ビニールで固く巻き込み官参まないようにする。

(5)製織
 製織は高楼の手投げ将で製織される。芭蕉糸は空気の乾燥によって糸切れしたり、結び目から解けたりする場合があり、糸切れ防止のため常に湿り気を与えながら織る。

(6)洗濯仕上げ加工
 織上がった布は、木灰汁で精練処理し、さらにユナジ液で中和し、不純物を除去し布を柔らかくする。最後に引き伸ばし、整理して仕上げる。芭蕉の種類には、糸芭蕉、実芭蕉、花芭蕉の3種類ありますが、芭蕉布の原料となるのは糸芭蕉だけです。 芭蕉布は2?3年で成長した糸芭蕉の葉梢を剥がして精錬し、さらに繊維を細かく裂いて、撚りを掛けて織り糸にします。一反の反物を織るには40本以上の糸芭蕉が必要です。絣つくりは「手結式」で行いますが、長年の経験で会得した古い形式の絣尺を使用します。染料は主に琉球藍と車輪梅の植物染料が用いられます。芭蕉糸は糸切れ防止のため、特に湿り気に注意しながら織っていきます。織り上がった布を木灰汁で精錬処理し、ユジナ液で中和し、不純物を除去し布を柔らかくします。最後に引き伸ばし、整理して仕上げます。

▐ 製品の特徴

 手績みされた糸で織られた芭蕉布は沖縄固有で世界でも希少な織物です。透明感のある地色に、琉球藍の紺絣、車輪梅の赤茶絣は清楚で涼しげです。また肌にべとつかず、軽くてさらりとした風合いは、夏着尺として珍重されています。

▐ 産地の現状

主な製造地国頭郡大宜味村
主な製品名着尺、帯地、飾布
生産者組合喜如嘉芭蕉布事業協同組合
所 在 地〒905-1303 国頭郡大宜味村字喜如嘉1103 TEL:0980-44-3202